ジンペイ’s　room

2007.12.26 Wednesday

ご報告（続き3）。

そして9月21日(金)。
病院から母が危ないとの連絡を受け、ジンペイは急遽バイトを休み、
父も弟も仕事をおいて病院へ駆けつけました。

話を聞いたのは別の先生でしたが、だいぶアンモニア臭がきつくなってきて
ほとんど眠った状態が続き、混濁状態が長くなってきてるとのこと。
食事の際に体を起こしても、目を離すといつの間にかベッドに倒れている、
トイレも座ったまま眠ってる時があると。
おそらくもう2、3日でしょうと。

急いで母を個室へ移らせました。
母には
「暗い病室にいるよりも、窓から景色が見える明るい部屋の方がいいやろ」
と嘘をついて。
母は自分の死期が近づいてることを悟ってか、また家族に気を遣ってか
「そんなんいいから部屋戻して」
と力のないか細い声で答えました。
ただその個室は東向きの窓で、遠くにジンペイの住む

が見えるんですよね。
おそらく

に帰ることが出来ない母にとって、

を見せることは過酷だったのではないかとこの時思いました。

明るい部屋に移して初めて気付いたんですが、
母はかなりの黄疸が出ており、真黄色でした。
今まで暗い部屋にいたから気付かなかった。
これだけひどかったんやと改めて思いました。

この日の少し前、父が母を見舞った時に母が
「うどんが食べたい」
と話したそうです。
病院の1Fにレストランがあるので、車椅子に母を乗せ連れて行ったところ、
普段食事をほとんど取らない母が3分の1程うどんを食べたそうです。
その時日の光に当たった母を見て、かなりの黄疸が出てることを
父は知ったと後で聞きました。

（この「うどん」。
　母自らが「食べたい」と言った最後の食べ物。
　そして母が最後に食べた物は「みかん」でした。
　弟が1粒食べさせてあげたのです。
　この2つは忘れられない食べ物です。）

この日は父だけ先に

へ帰らせ、ジンペイと弟は
近くのコンビニで晩御飯を調達し、母の病室で食べました。
ホントは母と一緒に食べたかったけど、やっぱり眠っていたので。
で、弟が病室に泊まってくれるというので、母に
「また来るわな～」
と声を掛け、ジンペイと一度

へ帰り、弟だけ病院へ向かいました。
やはり母が気になって眠れなかったそうです。
ぱっと母を見ると、息が止まってるように見えたり
（これはジンペイもありました。心臓が痛かった）
看護士さんが様子を見に来てくれたりで、大変だったとのこと。

父とジンペイは病院から連絡が入ったらどうしようと不安にかられ、
弟は近くにいる母が気になって、それぞれ眠れない夜を過ごしました。

続く。。。

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