ジンペイ’s　room

2007.12.29 Saturday

最後に。

長々と母のコトを書かせて頂きました。
でもね、何故か安堵感があります

せっかく気持ちが整理出来てきたのに、
（と言っても、心の中にある「母」という箱に母との思い出や
　ジンペイの気持ちを詰め込んで無理矢理フタをしただけなんですが）
それをまた引っ張り出してきて、心の中に散らかしてまで、
ブログを通じて報告すべきことなのか？？と思ったり、
母への思いが蘇ってきて、途中で書けなくなったこともありました。

でも、母が生きた証として、ジンペイがこういう形で
残すのもいいんじゃないかなと今は思います。
病気のことももう隠さなくていいでしょ？
全てを書いて良かったよね？お母さん？
ジンペイもね、書いてすっきりした。

母が亡くなった当初は、泣いてばかりいました

母の死が信じれない、というか信じたくなかった。
だってね、

の中には椅子に座ってる母や、台所に立つ母、
布団に横になってる母、いろんな所に母がいました。
それを、その母の存在を消してしまうなんて、ジンペイには出来なかった。

外に出るのも嫌だった。
母が通れなかった道を通ってる人を見るのが嫌だった。
孫と楽しそうにしてるお祖母ちゃん。
楽しそうに買い物に来てる老夫婦。
全てを母に重ねてしまう。
その人達を見る度に泣きそうになってた。
もちろん今でも見るのは辛い。
なので、午前中に買い物に行って、後は

にこもることが多かった。

バイトも母が危ないといって急遽休んでからずっと休んでました。
前から辞めたいという気持ちがあったし、母も辞めろと言っていた。
それよりも今の状態で接客なんてとんでもない。
店長もジンペイのコトをよくわかってくれてる人なので
このまま辞めさせてもらいました。

それからジンペイは専業主婦のような生活を送ってきました。
午前中に買い物、洗濯を済ませ、午後からは家の片付け。
慣れないながらも食事を作っていました。
母がいた時は母に任せっきりだったので、わからないことだらけ。
今更ながらちゃんと手伝ってれば良かったと思った。
でも良い花嫁修業にはなります。
実はジンペイ、洗濯は好きだったりするんだよねぇ。

…とまぁ、こんな感じで過ごしてきましたが
気持ち的にはだいぶ落ち着いてきまして、
ストレス解消に外へ出ることも多くなりました。

お母さんは何をしてるかな？？と最近よく思います。

母はお弁当を作って、京都へブラブラしに行ったり、
はたまたバスツアーで新潟まで行ったりと
方向音痴なくせに1人で出掛けるのが好きな人でした。

なので、書類上、仕事は辞めちゃったけど、定年まで通勤して、
病院はもう行かなくてもいいんで、そのままどこかフラリと
出掛けてるんじゃないかとジンペイは思うのです。

実は、母が亡くなってから、職場の方達が母に会いに来てくれた日がありました。
その時に母が定年を迎える3月23日まで、職場に母の写真を置いて欲しいと
ジンペイがお願いしたのです。
それまでにも、母も入れた何人かで写ってる写真を飾ってくれてたそうで、
本当に良い方達ばっかでした。

母の古い友人の方々も遠方から来て下さいまして
色々とお話させて頂いたんですが、母の人望の厚さというのを改めて感じました。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、
ひとつ、ジンペイが気になっていることがあります。
それは母の59年という短い人生が幸せだったかということ。
今でも母の遺影に問いかけてます。

「お母さん、お母さんの人生幸せやった？？」

母はただ笑顔を浮かべたまま、何も答えてはくれません。

最後になりますが、母と一度でも会ったことのある方、
（それはもちろんお別れ会でも）
母のこと、忘れないでいてあげて下さい。
ジンペイの友達に言われたことがあります。
「元気な笑顔のおばちゃんしか覚えてないわぁ」
って。
それでいいんです。
その元気な時の母を覚えといて下さい

ジンペイが思い出す母の顔といえば、元気な時の母ではなく
棺の中の笑顔の母でもなく、病室で酸素マスクをつけていた母の顔です。
息を引き取った時の母の顔です。
これじゃ悲しいよね

母を亡くしてから愛しいと思った。
母のこと、大好きだったんだなと思った。
それまではウザイと思った時もあった。
人間、ちゃんと家族が周りにいて、普通の生活を送ってる時が1番幸せです。
でもそれが当たり前になってるから気付かない。
失くしてから気付いちゃ遅いよ。
だから家族を大切にしてね。

P.S　8/29のブログで「母が入院したのは生死を彷徨う病気ではない」と
　　書きましたが、全て読んで頂けるとそうではないことが
　　おわかり頂けるかと思います。
　　この時は嘘を書いて申し訳ありませんでした。

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